金沢の稀少伝統工芸である加賀象嵌のお話を中心に、その他趣味のお話もちょろちょろと…。


by pa-pen
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展示会のお知らせ@石川県立伝統産業工芸館

連日台風被害のニュースが流れていて、胸が苦しくなります。
被害に遭われました方々には心よりお見舞い申し上げます。


明日3日(土)より、加賀象嵌を中心とした展示会に参加させて頂きます。

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※ポスターのアクセサリーは前田真知子さん作です。


「Decoration〜加賀象嵌の軌跡・受け継がれる技〜」

【日時】2016年9月3日(土)〜14日(水)9時〜17時 1階ギャラリー
    2016年9月3日(土)〜28日(水)9時〜17時 2階 第3・4展示室
     ※第三木曜日休館、最終日は16時まで。

【場所】〒920-0936 金沢市兼六町1番1号


お世話になっている公益財団法人宗桂会が主催の展示です。
1階は若手作家の展示、2階は古い象嵌作品から、現在の重鎮作家の作品展示となります。
夏休みに小学生が体験で作った作品も展示されます♪

私は新旧併せて15点出展させて頂いております。
どちらもお買い上げ可能です。

他の若手作家さんは大きな重厚感溢れる作品を出展している中、私は小さな作品ばかり。。。
一人浮いている気がするのは否めませんが…、ま、象嵌にも色々幅があるという事を示せて良かったと思う事にします(苦笑)。

旧作は掌サイズのお昼寝娘達を中心に…

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新作では、久々に制作に頭を悩ませた構造の香合を…

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こちらは外もさることながら、内側に力を入れてみました。
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恐らく会場で見られる方は、サイズの小ささと、何とも可愛くない価格にビックリされるかと思いますが、それだけ作るのが面倒だったのだとご理解頂けますと幸いです(汗)。

ニホンミツバチが大好きでして、ずっと作品に使いたいと思っていたのですが、ようやく叶いました。
金を多用することは金銭的に難しいので(苦笑)、金を多用しなくても蜜蜂らしく見える様に工夫してみたのですが…
(と言いつつも、やはりいつも以上に金を使わなければならず、ドキドキでした。)

どうですかね?

最近は完全に面一の象嵌より、物理的に奥行きのある象嵌が好きで、平象嵌だけでなく、毛彫りや魚子象嵌など組み合わせて作品を作る事が増えてきています。

毛彫りは出来るだけ最後にしないと研ぎで消える可能性があるけれど、でも毛彫りの上にバチッと来る様に象嵌する為には、毛彫りの後に象嵌する事も必要だし…

蜜蜂の毛のふわふわした感じを出すには、象嵌の後に毛彫りが必要だし…

中もバッチリ象嵌したいけれど、研ぎが大変だし…

と、色々やりたい事をやる為には手順が難しく、手順を決めることに何より時間を費やしてしまいました(苦笑)。

課題は残りましたが、久しぶりにじっくり考えながら作る事ができて楽しかったです♪

楽しいと言えば、牡丹の赤色を綺麗に出す為に、これまた久しぶりにじっくりコトコト煮色着色を致しまして…
(※金属の色を出す為に、薬品液でじっくり煮込むのです。)

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煮色着色する前はこんな色合いなんですよ。これがじわりじわりと色が変わって行く様はなんとも面白いので、私は着色の工程がとっても大好きなのです。
煮色着色は色々な方法があるのですが、私はやはりじっくりゆっくり色付けする方法が一番発色が良いと思っております。

今回は4時間付きっきりでコトコト。
何とも無駄な時間に思えますが、作品が少しずつ育って行くような感覚が私は気に入っております。

というわけで、楽しんで制作したこちらの作品達、是非御高覧頂けますと幸いです。


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by pa-pen | 2016-09-02 09:17 | 加賀象嵌(完成品) | Comments(0)