金沢の稀少伝統工芸である加賀象嵌のお話を中心に、その他趣味のお話もちょろちょろと…。


by pa-pen
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象嵌小箱「散歩道」

さてさて、いよいよ今日から展示作品について触れていきたいと思います!

いつもは展示作品数が多いこともあって、タイトルと金額を紹介しておしまいだったのですが、
今回は作品数もそんなに多くないので、一つ一つ作品について説明していきたいと思います。

で、記念すべき?一点目がこちら。

d0128864_2128967.jpg


象嵌小箱「散歩道」    非売品
W8cm×D4cm×H4cm
赤銅、銀、上四分一、金


これは初めて公募展に入選した思い出深い作品です。
とってもお気に入りですので、何度かグループ展などで展示しております。







2005年の作品ですので、今から4年前のものになります。

それまでは技術重視で「コンセプトがないことがコンセプト」と、なんとも可愛げのないテーマで作品を作っていたのですが、例え観る人に伝わらなかったとしても、なにか自分の中にストーリーがあったほうが作品に深みが出るのでは…

と、考え方が変わってきた時期の作品です。

工芸展などで見かける箱物の作品は、蓋は凝っているけれど中身はイマイチ…という作品が多いように思えまして、箱作品を作るときは

パッと見でも素敵だし、蓋を開けても楽しめるものにしよう!

と決めておりました。


丁度今頃の季節ですね。
春の気配が感じられるようになってきた頃、川の横の遊歩道を散歩している時にこのデザインが浮かびました。

まだちょっと寒いけれど、春への期待を秘めた風が何とも心地よく…
雨露に濡れた葉が風に揺れるとキラキラ輝き、新しい季節への喜びで満ちているようで…


なんだかくすぐったいような、心地良いような…

この感じを作品にしよう!と思い、制作に取り掛かったことを鮮明に覚えております。

ですので作品名は「散歩道」なんです。


あと、この頃から作品と音楽の関係性を考えるようになっておりまして、
「散歩道」というタイトルの曲はどれも楽しそうなものが多いな~というイメージも大きく影響しております。


蓋の上面部分は雨露に濡れた葉っぱを表現し、側面は風に揺れる葉を表現しております。
中身は遊歩道のイメージですね。

作品を制作する姿勢というものが大きく変わる転機になった作品です。


非売品ですが、もし同じものを作って販売するとしたら価格は¥180,000-になります。
色々と手間がかかっている上に、金や銀をかなり沢山使っているので、お高めです(汗)。



はじめて作品について色々とここで語ってみたのですが…
どうでしょう?

感想をいただけると嬉しいです☆



グループ展ですが、明日3月1日は一日中会場で当番をしております。
是非是非お越しくださいませ~。
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Commented by かすてん at 2009-03-03 14:36 x
美術工芸作品や音楽など、何も情報無しに作品と対面して自分なりの感じ方を楽しむというのもいいですが、作家がその作品に込めた思いを知った上で見るのもまた別の楽しみ方だと思います。本物を見られないのが残念です。
Commented by pa-pen at 2009-03-03 21:38
☆かすてんさん

まずは自分なりに自由に楽しんで頂いて、その上で作家の意図も知ってもらい、違いや共感点などを発見して頂けると嬉しいですね〜。

作家の意図通りに見て頂く必要はありませんので。
寧ろ意図とは違う視点で観て頂けた方が
「そう言う見方もあったか〜!」
とこちらも良い刺激になります!!

いつか実物を見て頂ける機会がもてるよう、発表の場を出来るだけ多く持つ努力をしますね〜!
by pa-pen | 2009-02-28 21:28 | グループ展「金工4人展」 | Comments(2)