金沢の稀少伝統工芸である加賀象嵌のお話を中心に、その他趣味のお話もちょろちょろと…。


by pa-pen
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組み立て式象嵌香炉「牡丹」

グループ展も残す所あと4日です。

チョロチョロと小物は売れておりますが、やはりこのご時世。
3万円以上の大物はなかなか売れませんね~(汗)。

さて、バーチャルグループ展ですが、本日は3点目です。

d0128864_1137360.jpg


組み立て式象嵌香炉「牡丹」  ¥78,000-
W8cm×D8cm×H4cm
白四分一、赤銅、銀、銅、金

こちらは完璧な実験作品ですね~。





2008年、去年の秋に完成した作品で、こちらのブログにも載せたことがあります。



東京の雑貨屋さんをぶらりとしている時に、ブック状のオブジェを発見いたしまして…

見たことある方も多いんじゃないでしょうか?
本の形をしたものを表紙と裏表紙がくっつくように360度開ききると、立体の形になるというものなのですが…

それを見たときに、平面がいくつも重なることで立体になるということに魅力を感じ、なにか作品に利用できないかな~と思ったのが始まりです。


考え始めは色々と別の形や技法を模索しておりまして、今でも模索中なのですが、その過程で派生して出来たのがこの作品です。

一つの作品を考えているうちに別のものが出来上がるというのは、実はよくあることだったりします。


工芸作品って、何故か作品が使い手を選ぶということが多くてですね…
そういったお高くとまった感じが嫌で、使い手が作品を選べるようにしようというコンセプトの元に作られております。

まず、組み立て式で全てのパーツがバラバラになるので、片付ける時に場所を取りません。
(まるで深夜の通販番組のうたい文句のようですね・笑)

パーツの両面に象嵌が施してあるので、組み立て方によって違ったイメージに仕上げることが出来ます。

ちなみに上に載せた状態の裏側がコチラ。

d0128864_11361655.jpg


色味が黒っぽい感じから白っぽく変わったのが分かりますかね?


で、この両面象嵌というのが実は加賀象嵌では画期的?だったりします。
画期的とか自分で言っちゃってます(笑)。

象嵌を習う時、最初に「片面しかできない。」って習うんですよ。
それがインプットされちゃって、皆さん表面しか象嵌されないのですが、その裏表があるというのが非常に気に食わなくてですねぇ…

私って、こんなのばっかりですね(苦笑)。
何かにつけて気に食わない…。

でもまぁ、気に食わないものは仕方がありません。
試しに両面象嵌してみたら、意外といけました。

多少の工夫はいるのですが、その辺りは企業秘密ということで…。
そんな大した工夫でもありませんが(笑)。

とまぁ、そんなこんなで色々と普段考えていることを試してみたのがこの作品です。

本当はもう一つ同じシリーズの作品があるのですが、残念ながらグループ展までには間に合わず仕上がりませんでした(涙)。

いつかどこかで発表できるといいですねぇ…。


タイトルですが、作品自体が色々と遊んでいて要素の多いものですので、タイトルはシンプルにしておきました。
花の形を選んだ理由は、パーツが多いからですね。

パーツ分けするのに無理のないモチーフを考えた結果、花になりました。

珍しく音楽が絡んでいない作品でもあったりします。
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Commented by パーママ at 2009-03-05 16:10 x
好きだよ、この作品!
Commented by pa-pen at 2009-03-06 19:15
☆パーママ

あんがと〜♪
by pa-pen | 2009-03-05 05:31 | グループ展「金工4人展」 | Comments(2)