金沢の稀少伝統工芸である加賀象嵌のお話を中心に、その他趣味のお話もちょろちょろと…。


by pa-pen
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彫金教室の様子58

ここ数日で急にグッと寒くなり、我慢していた灯油ストーブもいよいよ解禁となりました。
夜の雷も増え、いよいよ冬の到来だな…と感じています。
(北陸地方ではこの時期『鰤起こし』や『雪雷』と呼ばれる、冬独特の雷がなります。)
早くタイヤを替えなくてはなりませんね。

12月から怒涛の展示会ラッシュが始まるのですが、そちらの情報はまた次回載せさせていただくとして、彫金教室の様子紹介です。

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技術習得の為に手板を制作していた生徒さん。
ちょっと気分を変えて、今回はタガネ制作を行いました。
沢山象嵌するわけではないので、とりあえず直線曲線両用のタガネ作りです。
普段はもっと大きなものをお仕事で削られているらしく、小さなタガネ作りに苦戦されていました。
0.5mmというのは日常ではなかな出会わない数字のようです。

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シルバーリングを新しく制作し始めた生徒さん。
切り出した銀板にタガネを使って模様を入れている最中です。

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模様を入れたら綺麗に成形。
石を使ったリングになるので、完成が楽しみです♪

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19日日曜日は金沢駅で開催された(公財)宗桂会主催、加賀象嵌体験のお手伝いをさせて頂きました♪

お客様が「大変な作業なんですね〜」と言われながら作業に苦戦されていたので
「それを知っていただく為の体験なんですよ〜」とお答えすると苦笑いを浮かべられておりました(苦笑)。

加賀象嵌は見た目よりもずっっっっっっっと手間のかかる技法ですので、それを少しでも皆さんに知って頂いて
加賀象嵌の価値を守っていくことが、体験の大事な目的の一つなのではないのかな…と私は思っております。


ここ数年、以前よりも加賀象嵌の知名度が上がったな…と思うことが増えました。
とは言っても、まだまだ加賀友禅や九谷焼に比べると知名度は低いのですが…。

展示会でいく先々、100人以上の方に加賀象嵌を説明し続けて十数年。
私も微力ながら、加賀象嵌を広めることに役立てているのかなぁと思えるようになりました。

これから十数年後には、加賀友禅や九谷焼と同じくらいの知名度になって入ればいいなぁ…と願わずにはいられません。
その為にも全国各地伺って、展示販売を頑張りたいと思います!!

というわけで、次回は展示会の情報をアップいたしますね。




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by pa-pen | 2017-11-20 14:37 | 彫金教室 | Comments(0)

彫金教室の様子57

今年も残すところあと2ヶ月となり、仕事も例年の如く忙しくなって参りました。
去年と違うところは、今の所ふるさと納税の依頼がないことですかね。
ブームが去ったのでしょうか…。

秋は芸術の秋。
ということで、教室もいつもより賑やかです。

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スプーンレストを制作中の生徒さん。
自分の分のみならず、ご友人にプレゼントする分も制作されているので、切り出す数も多く大変そうです。
余談ではありますが、この日は突然の豪雨に見舞われ、到着した時にはびしょ濡れだった生徒さん。
貸し出したジャージが偶然にもセーターの色と一緒でカラーコーディネートされておりました(苦笑)。

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久々に象嵌体験コースの申し込みがありました♪
私の教室の象嵌体験コースは他の方が開講されている体験よりも時間が長く、
価格も高めなのですが、その分しっかり加賀象嵌の工程を全て体験いただいております。
(一般的な象嵌体験は既に彫ってある溝に嵌め込んで磨くという2工程のみの体験が多いです。)

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まずは真鍮の手板で彫る練習。
あくまで体験ですので、完璧は目指しません。

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彫ったところに純銀を埋め込む練習。
姉妹で体験にお越しいただきました♪

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練習で雰囲気が掴めたら、いよいよ本番です。
事前にお送りいただいたデザインを元にこちらが用意した四分一の板に象嵌していきます。

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こちらで微調整しながら象嵌が終わったら、ひたすら研磨です。
普通は1000〜1500番あたりまで磨きますが、体験は800番までで。

磨き終わったら、硫酸銅と緑青の入った液体で煮込み、
イボタロウ(イボタの木につく虫の抽出物で作ったロウです)で色留めして完成です!

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お目目の点象嵌が貫通してしまいましたが、それも味と楽しんでいただけてホッとしました。
今回でだいたい3時間半。
やはり3時間〜5時間はかかりますね。
じっくり加賀象嵌を体験してみたい!という方は是非お声がけください♪


教える仕事は自宅のみならず、今年から市民芸術村で開講されている加賀象嵌の専門塾にも講師に出向かせていただいております。

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こちらはある程度経験した方を対象としておりますので、私はバリバリ教えるというよりは
生徒さんが与えらえた制作時間をより有効的に使えるようにアシストするのが役目です。

いつも開講30分前に行って、火床や机のセッティングをします。
誰もいない教室で生徒さんを待ちながら自分の作品のあれこれを考える時間もなかなか貴重です。

専門塾に関しては金沢市のクラフト政策推進課にお問い合わせください。
金沢市役所 経済局 営業戦略部 クラフト政策推進課 TEL 076-220-2372

象嵌体験や彫金教室についてはこちらをご覧ください。
長時間制作する方も増えてきましたので、長期コースの価格を値下げいたしました。
よりじっくり体験していただけるかと思います。




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by pa-pen | 2017-11-09 16:08 | 彫金教室 | Comments(0)