シンバルに象嵌
2021年 04月 03日
少し暗い内容が続いてしまいましたので、気分転換に違う話題を入れたいと思います。
シンバルに象嵌させて頂きました〜!!! タイトルに書いてあるので、引っ張る意味ないですね(笑)。
ずっと象嵌してみたかったんです。 どうせなら、象嵌した時の音色の違いも知りたいと思い、プロのドラマーの方に 「お手持ちのシンバルに象嵌させて欲しい!」 とダメもとでお願いしてみたところ、快くOK頂き、夢が叶いました!!
その心優しいドラマーの方がこちら。
則竹裕之さんです!!!超有名!超絶テクの則竹さん!!!! 本当にすんなりOK頂き、こちらが拍子抜けする程でした(笑)。
私のブログを古くからご覧いただいている方は、きっとびっくりされていることと思います。 私もびっくりしています(笑)。
どうせ象嵌するなら則竹さんの音のイメージにあったものがいいなぁと思い…
曼荼羅をイメージしたデザインにいたしました。 則竹さんのドラムは、うまく言えませんが宗教的な妖艶さを感じるんですよね。 聴いている方がのめり込んでしまうような…叩いているお姿も何か内なるものと対峙しているような…
曼荼羅は宗教世界や理、宇宙など様々なものの縮図です。 私の曼荼羅は音楽がある世界の縮図をイメージしています。 音の粒が降り注ぎ、弾け、輝き光るようなイメージと、太陽が輝き、雨が降り、植物が育ち、空気を生み出すようなイメージを重ねてあります。
本当はシンバル全面に象嵌したかったのですが、そこは技術的な問題で一部分にとどめてあります。
シンバルの音色は厚みと表面の形状で変わります。 研磨を必要とする象嵌を施した場合、厚みも形状も変化させてしまう為、研磨の必要がない魚子象嵌という技法を使って象嵌しております。 この魚子象嵌、実は何より振動に弱いのです。 シンバルは外側に向かうほど振動の振れ幅が大きくなります。 より安定しているのが中心のカップ部分。 音色と、象嵌の持ちを重視して、今回は中心部分のみの象嵌に致しました。
お暇な時に試奏して感想をお教えいただける予定となっております。 また感想を伺えましたらお伝えしたいと思います。
坂上領さんにご紹介頂き担当させていただいた三響フルートさんのクラウン象嵌に続き、シンバル象嵌。 次はどんな楽器に象嵌できますかね?? 夢は膨らむばかりです
最後になりましたが、快くご協力くださりました則竹裕之様には心より感謝申し上げます。
先日、完全に趣味のお仕事で面白いものに象嵌させていただくことができました。
by pa-pen
| 2021-04-03 16:51
| 音楽家モデル
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