随想録その14「人の悲しみを奪取しない。」
2022年 03月 11日
3月11日は色々な想いが巡りますね。
ですが私は今日も一日、昨日と変わらず、明日も変わらず、自分の身近な幸せを一番に考えて過ごしています。
お隣の国の戦争問題も気にはなりますが、震災にも、戦争にも、心を奪われすぎず、まずは自分と近くの人が笑顔でいられることを大切にしています。
私が子供の時から、母は末期癌で生きるか死ぬかという状態を繰り返し、その生活は18年続きました。
その間、どんなに辛いことがあっても、悲しいことがあっても、世界は私のことにはお構いなしで進んでいきました。
母が他界した時もそう。
私が泣こうが喚こうが、世界は変わりませんでした。
毎日どこかで誰かが悲しんでいます。
戦争も震災も、辛く悲しいけれど、そんなことがなくたって、事故や事件、病気で毎日誰かが悲しみ、涙で頬を濡らしています。
共感力と言われますが、人の悲しみを必要以上に奪取してはいけないと思っています。
手の届かないところの悲しみや喜びを自分のものにしようとせず、まずは隣にいる人と笑顔で過ごせるように。
そうやって生きていきたいと思っています。
by pa-pen
| 2022-03-11 13:26
| 随想録
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