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子宮とお別れした日〜気持ちの整理編〜

子宮筋腫の人、みんながみんな手術するわけではありません。
基本的には良性の腫瘍ですから、大半の人は経過観察のまま閉経に至ります。
閉経すれば筋腫による諸症状は自ずと落ち着くそうです。


私の場合、筋腫の数が多く、そのそれぞれが着実に成長しているという点が大きな問題でした。
それでも生活に問題なく、症状もない人は、経過観察が続く場合も珍しくないそうですが、私は一つ前の記事にも書きました通り、日常生活に大きな問題をもたらしておりました。

まだ41歳で、平均的な閉経年齢まで10年あることも手術に踏み切った要因です。

先生は子宮を温存し、筋腫だけ切除する方法もあげてくださりましたが、子宮を残すと再発するリスクも高くなるとのこと…

35歳の時に「もう子供は産まない。」と決意した事もあり、子宮全摘の道を選びました。
そして更に、今後悪さをする恐れのある卵管も切除する運びとなりました。


ちなみに子宮筋腫の手術には大まかに分けて腹腔鏡手術、UAEという血管を塞ぐ手術、開腹手術と3種類あるようなのですが、私の場合は数が多すぎるという事で、開腹手術一択でした。


「産まない」と決意してはいたものの…いざ手術が決まると「産まない」と「産めない」の違いに心がザワザワとしました。


若い頃に不妊治療もしておりますし、子供が全く欲しくないわけではなかったので、いざ「産めない」となると、ふと周りの子供に恵まれている人達を見て

「なんで私はこうなのかな?」

とうら寂しい気持ちになったりしました。

1番に感じた事はパートナーのご両親に対する申し訳なさでしたね。
結婚しない事にも、子供をもうけないことにも、いつも何も言わずに暖かく見守ってくださってはおりましたが、大事な息子の孫を見たいという気持ちがゼロなわけではなかっただろうな…と思うと、とても胸が締め付けられる想いでした。


ご両親に自分の想いを正直に吐露したところ、大変暖かいお言葉を頂き、子宮全摘が決まってから初めて涙がこぼれました。


過去に骨髄移植のドナーとして手術した際、全身麻酔は経験しておりましたし、足を骨折した際にボルトを入れる手術で切開もしておりますから、手術そのものに対する恐怖心はなかったのですが、入院前夜にはムクムクと恐怖心が芽生え、もう二度と自分の子供を目にすることはないのだという現実とないまぜになった気持ちに、年甲斐もなく大泣きしてしまいました(苦笑)。

でもそれが良かったんでしょうね。
大泣きしたことにより、ほとんどの不安や恐怖は洗い流され、スッキリ…とまではいきませんが、落ち着いた気持ちで入院日を迎えることができました。

続きは〜入院初日編〜にて。

あ!ちなみにもう無事退院しております✨

by pa-pen | 2022-05-31 14:15 | 随想録 | Comments(0)

金沢の稀少伝統工芸である加賀象嵌のお話を中心に、その他趣味のお話もちょろちょろと…。


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