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随想録その5「伝統工芸に対する世間との認識のズレについて」

雨の日が続いておりましたが、昨日今日と晴れ間が見えております。
金沢もそろそろ梅雨入りでしょうか。
今年は長梅雨になるそうで…野菜の生育にも影響しそうですね。
今夏は野菜が高くなる予感がします。


随想録その5です。
今回は伝統工芸に対する世間と私の認識のズレについてです。

伝統工芸の仕事をしていて、人から言われ違和感を感じる言葉があります。

「お若いのに、こんな仕事をされて偉いわね。」

という言葉です。

よく言われるのですが、その度にいろいろと引っかかります。

あまり苦労していないからか(笑)実年齢より多少若く見えるところはあるかもしれませんが、それでも今年40歳です。
世間一般では、悲しいかな立派なおばちゃんです。

それが若いと捉えられてしまう。
要するに、伝統工芸の世界はお年寄りばかりだと思われているということです。


そして「こんな仕事」という言葉。
「こんな」という言葉はあまり前向きな言葉ではありません。
おそらくですが、伝統工芸の世界は辛く厳しい世界だと思われているのではないでしょうか。


最後に「偉い」という評価。
どうして偉いんでしょう??
さっぱりわかりません。


なぜ「偉い」という評価になるのか…。

考えてみたのですが、これまたおそらくですが、メディアで伝統工芸に携わる若者が紹介される時は
「担い手が少ない中、それを守る若者」
という紹介のされ方が殆どだからではないかと思うのです。


まとめると、世間一般の伝統工芸のイメージが
「辛く厳しい世界で、お年寄りばかりで担い手の少ない中、若い子がそれを守るために頑張っている。」
というものなんでしょうね。


では実際はどうか…

私個人的な伝統工芸への思いは
「やらせていただいている。」
です。


ただただ好きなことを周りに多大な迷惑と心配をかけながら、ここまで続けさせて頂いている。

そんな想いが強いです。
未来を担っているとか、そんなことは微塵も考えなくなりました。

始めたばかりの頃は「自分がこの業界を守っていかなくては!!」などという想いもありましたが、今になって思えばなんと烏滸がましい考えだったのか…と恥ずかしくなってしまいます(苦笑)。


食べられるようになるまで、15年はかかりましたし、それまで家族や友人に多くの心配をかけました。
今現在も、食べられるようにはなりましたが、正直こう言った仕事は水物ですし、この先どうなるかわかりません。

業界を守るより前に、自分の生活を守らねばなりません(笑)。
今は「どうすれば自分が楽しく制作できる環境を守れるか。」ということだけを考えて日々活動しております。

それが結果、未来の伝統工芸を守ることにつながったならば、そんな嬉しいことはないなぁ…というスタンスです。


確かに辛く厳しいことはありますが、それはどの業界も同じですし、伝統工芸の世界に限ったことではありません。
自分が望んで入った世界ですし、やらされているという想いを抱いたことは一度もありません。


自分の活動の将来を見据えて、自分が活動しやすいように今のうちに準備をしておこうと思い、宣伝活動や教える仕事などをしておりますが…
誰かの為ということはなく、全て自分の為です。


自分のやりたいことの為に、多くの方を巻き込んで申し訳ないな…
とよく感じます(笑)。


世間のイメージと唯一ズレが少ないのは、若手が少ないということでしょうか。
ただですね…若手も少ないですが…そもそも伝統工芸人口が少ないんですよ(笑)。
少ないのは若手だけではないんです。


技術的な面では、まだまだ未熟で若手ではありますが、伝統工芸の全体の層としてはぼちぼち若手は卒業です。
そろそろ中間管理職的な立ち位置になって参ります。


「伝統工芸では食べて行くのは難しい」というのがこの業界の一般的な現状ですが
「工夫次第で食べて行くことはできる」と思って貰えるようにしていきたいなぁという想いは、唯一対外的に持っています。

私が頑張って加賀象嵌一本で食べていければ、この先続く子もいるかな??とやんわりと思っています。

ですので、この記事をご覧の皆さん。
是非私の作品をご購入くださいね(笑)。

私が食べていければ、それは自ずと未来の担い手が育つ道となるはずです(笑)。

作品が載っているホームページはこちら↓



# by pa-pen | 2021-05-30 00:00 | 随想録 | Comments(0)

随想録その4「結婚しないという選択肢について」

緊急事態宣言の影響により、予定されていた催事や展示がどんどん中止になり、いささか腐っておりました(苦笑)。
月時支援金など支援金や補助金も打ち出されておりますが…
なかなかに規定が厳しいので、貰える人は限られます。

補助金はあくまで補助金ですから、まずは自腹を掻っ捌かないといけませんし…。
その時点で耐えかねて自死してしまうかもしれません…。(※比喩表現です。)

どうなってしまうんでしょうねぇ…。私は無事冬を越せるんでしょうか…。
夏にもなっていないのに、既に不安です。


暗い話出しになってしまいました(苦笑)。

久々の随想録です。

今回は「結婚しないという選択肢について」です。


死生観に関する話の際に少し触れましたが(詳しくはこちらをどうぞ→https://pennpasu.exblog.jp/28518672/ )私は所謂「出戻り」「バツ1」です。

離婚してから10年以上経ちますので、よく「再婚しないの?」と聞かれます。
答えは「N0.」再婚する気はありません。

理由は沢山あります。


そもそも結婚で得られるメリットとはなんでしょう??

まず1番に来るのが子供を産み、家庭を持つということではないでしょうか。

残念ながら、私は体を壊してしまい、子供を望むことが難しくなってしまいました。
医療は進んでいるから…と言われますが、一度不妊治療を経験し辛い思いをした身としては、もう二度と不妊治療はしたくありません。

そうすると、子供のいる家庭は持てませんし、メリットが一つ減ってしまいます。


次に来るのは収入面でしょうか。
相手の稼ぎをあてにする人もいるでしょうし、扶養家族になることで社会的にメリットがある場合もあります。

私は自営業ですので、扶養家族に入るメリットがありません。
更に私は過去の経験から「自分の稼ぎで食べていく」ということにとても大きな意味を持っておりますので、養ってもらうことに微塵も魅力を感じません(苦笑)。
寧ろ養いたい。養えるくらい稼ぎたいと思っています(笑)。


最後に来るのは心の安定でしょうが…

正直結婚したからと言って心が安定するわけではないことは経験済みですので(笑)、結婚にそんなものは求めません。


となると…
私にとっては結婚は本当に形式だけで意味のないものなんですよね。


女性は結婚して子供を産んで、家庭を持つことが1番の幸せだという方は少なくなく、諭されることが多々有ります。
子供を産めませんでしたし、家庭を持てませんでしたので、1番の幸せというものがどういうものなのか経験しておりませんから、そう言った方々のご意見を否定するつもりはございません。
寧ろ、歳を重ねるごとに、その通りだなとしみじみ感じる事が増えました。


でも私は、もし1番の幸せを感じることができていなかったとしても、今現在、少なくとも2番目の幸せの中にいるのだと思っております。


ふとした時に「子供がいたら…」「結婚していたら…」と考えることはありますので、上記のことは全て負け犬の遠吠えだと言われてしまえばその通りかもしれません。

再婚しないという選択は選択したというよりも、気がついたら私の乗っていた人生の船がそういう分岐の方へ流されてしまったと言った方が正しいかもしれません(笑)。

「結婚しない選択肢について」などとカッコつけましたが(笑)、何故再婚しないのかと言えば、気がつけば再婚する理由がなくなってしまったからなのであります。


世の中が段々と多様性を受け入れるようになり、私のような人間は珍しくなくなってきました。
時代が時代なら、私は魔女や変人のように思われていたかもしれません。
(今も、もしかしたら思われているかもしれませんが…)

正直、子供を産まない(産めない)という選択をしたことを後悔することもありますが、でもだからこそ得られたものも多くあると感じています。

全ての答えは自分の人生を終える時。
「いろいろあったけれど、いい人生だった」
そう思って終えられればいいなぁと思っております。

とりあえず、人の言う1番の幸せは逃したかもしれませんが、2番目の幸せ、今の私にとっては1番の幸せは逃さないよう気をつけたいと思います。


# by pa-pen | 2021-05-29 00:34 | 随想録 | Comments(0)

「名人たちの仕事展」@さっぽろ東急百貨店

現在さっぽろ東急百貨店9階催事場にて「名人たちの仕事展」に出展しております。

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4月29日(木)〜5月4日(火)
10時半〜19時※最終日のみ18時閉場

外出移動を制限するよう国が発信しておりますので、声高にお越しくださいとは言いづらい状況ではございますが、会場内は広くゆとりのある展示となっておりますので、お越しの際はご安心してご来場頂けますと幸いです。

# by pa-pen | 2021-05-01 12:09 | 展示会情報(2021年から) | Comments(0)

展示情報と、お客様へのお願い

明日4月15日(木)〜20日(火)まで東武宇都宮百貨店6階にて「加賀工芸逸品展」に出展いたします。
10時〜18時半※最終日のみ16時閉場となります。

通路を広く取り、感染対策をしっかりと行なっております。
お近くの方は安心してご来場頂けますと幸いです。


さてさて、タイトルのお話です。
随想録ではありません。お願いです。

作品のオーダーやお取り置きのご依頼など、有難いことに色々と頂くのですが、件数が増えると同時に増えるのがキャンセルです。

店頭、ネット関わらず一定数ございます。

私が販売しておりますものは、外注品でも量産品でもなく、ゼロから全て1人で作り上げる一点物です。

正直作品一点一点に思い入れがあります。

ご依頼頂くと、可愛い我が子の嫁入りが決まった親の気持ちで、クリーニングや箱の手配など嫁がせる準備をいたします。

それを急遽キャンセルされてしまいますと、非常に悲しい気持ちになります。

お客様皆様それぞれにご事情がおありなのだろうとは存じますが、お願いしたいのは1点のみでございます。


ご購入のご準備が整った上でオーダーやお取り置きのご依頼をお願い致します。

お取り置きの場合は、お支払い頂くまで一旦店頭展示からは下げさせて頂くこととなります。
その間に他の良いご縁があったかもしれません。
そのご縁を蹴って、お客様を信頼してお取り置きさせて頂いているものがキャンセルとなった時の気持ちというのは、想像に難しくないのではないでしょうか…。


世情が不安定なせいか、最近こういったことが少なくありません。
正直なところ、気持ちが疲弊しきっております。

お客様にもご事情がおありなのだと思い、書くべきか迷いましたが、一、二度の話ではなくなって参りましたので、こちらに書かせていただきました。

このままですと、お取り置きはお断りさせていただく事になるかもしれません。
ご理解、ご了承頂けますと幸いです。

# by pa-pen | 2021-04-14 21:21 | 展示会情報(2021年から) | Comments(0)

随想録その3「私の音楽遍歴について」

暗い話が続いてしまったので、軽い話でも書こうかと思います。

私の音楽遍歴に関してです。
誰も興味ないでしょうね(笑)。

先に書いておきますと、現在演奏どころか、楽譜すら読めなくなっております。
そんな私の音楽遍歴です。


実家がピアノの教室をしておりましたので、物心ついた時からピアノは触っておりました。

生徒さんの、毎回同じところで躓いて一向に先に進まない曲を聴きながら育ちました(笑)。

大人になってから「あ、この曲実はこんな曲だったんだ…」と知ることも多々。

小学校3年生くらいまではそこそこ真面目に練習しておりましたが、あとは弾きたいと思った曲をチョロチョロ練習する程度でしたね。

田舎の教室でしたので、防音を全くしていませんでしたから、20時以降は演奏禁止の上に、18時頃まで生徒さんが来ているので、練習時間は1時間あるかないか。
全く上手くなりませんでした(苦笑)。

中学校は姉に影響されてブラスバンド部でホルンを担当していました。
これまた下手でした(笑)。
楽譜に運指番号書き込んで演奏していました(笑)。

今思えば、演奏することより、ホルンをバラバラにして綺麗にすることの方が好きだったのかもしれません。

当時金沢市にジュニアオーケストラが発足されたばかりで、運良くそちらにも潜り込み(笑)2年間オーケストラも体験させていただきました。
生でチェンバロやハープなどの珍しい楽器の音色に触れられたことは、とてもいい経験でした☺️

ここまではガッツリクラシック畑で育ちました。
中学校3年生の時にBLUE BOYというバンドにハマり、そこからはロックとヴィジュアル系にズブズブとハマりまして、高校は軽音部に入部しました。
担当はギター🎸
全く練習しませんでした(笑)。
本当はベースがしたかったのですが、親にプレゼントされたのがギターだったんですよねぇ。

指は5本しかないのに、なんで6本も弦があるんだ?と思いながら演奏していました(笑)。
下手くそすぎて、同じバンドのメンバーには「ダンサーじゃなかった?」と言われる始末です。

言い訳をすると、デッサンを習いに毎日通っていたので、そちらでいっぱいいっぱいだったんです😅

高校はもうロックとヴィジュアル系漬けですね。
CASCADEのファンクラブに入っておりましたよ🤣
La'cryma Christiのライブでギタリストが投げたペットボトルが頭部に直撃して流血し、本人から謝罪の電話を受けた時は、ちょっと地元のヴィジュアル系好きの高校生の間では噂になっておりました。
親はカンカンに怒っておりましたが、私は本人から電話をもらったことで大満足でした。

高校3年生の時に母と共に葉加瀬太郎さんのコンサートを観にいきまして、そこですっかりチェリストの柏木広樹さんに心を奪われて帰りました。

そこからフュージョン系やジャズも聴くようになりました。

この出会いがなければ、平井景さんのアルバム発売記念品を作らせて頂いたり、坂上領さんにご紹介頂いてフルートに象嵌させて頂いたり、則竹裕之さんのドラムに象嵌させて頂いたりという素敵な出来事はなかったと思います。

こう考えると、仕事に対する人のご縁の引きは強いのだと思います。


大学では修士までの6年間サンバを演奏しておりました。
人が足りない時は踊りつつ、スルドという大きな太鼓を叩いていました。

人生で1番笑って過ごしていた時期のような気がします。
サンバをしている時はアドレナリンが最高潮に出て、本当に本当に楽しかったです。

ここで自分が演奏するということは終わってしまいました。
いつか仕事や生活にゆとりが出たら、また何か楽器をしっかりと習いに行きたいなぁと日々思っております。

24歳の時ですかね。
たまたまテレビを見ていて知ったおおはた雄一さんが、次の日にもっきりやさんでライブをするとの事で、初めてもっきりやさんにライブを聴きに行きました。
そこから現在まで、もっきりやさんは私の心の拠り所です。

マスターの平賀さんには色々な素敵なミュージシャンの方を紹介していただいております。


こうして振り返ると、節操なしですね。
クラシックにロックにヴィジュアル系にフュージョンにジャズに…なんでも楽しく聴いております。
ちなみに今はスピッツのファンクラブに入っております(笑)。


基本的には、やはりライブの生音が好きです。
お酒を飲みながら生の演奏を聴く時間が、この上なく幸せです。

最近はどちらも難しくなって参りました。

早く以前のように聴きに行ける日が来ることを願うばかりです。



# by pa-pen | 2021-04-07 14:35 | 随想録 | Comments(0)

金沢の稀少伝統工芸である加賀象嵌のお話を中心に、その他趣味のお話もちょろちょろと…。


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